コインランドー開業の手引き
コインランドリーの新規オープンが続いておりますが
全国で半数以上が赤字店舗と言われている事を考えれば
出店場所や機器構成等慎重に考える必要が有ります。
業者の言うがままで儲かるほど楽な商売では有りません。
まして後からの出店ほど厳しいです。
(新規店舗で黒字店は20%以下程度との話しも有ります)

ここ数年当地にオープンする店舗の機器構成を見ますと
ほぼ似通ったメーカー推奨の構成となっています。
しかし当地は湿度の低い地域ですし、近年長雨が少なくなって
いますので、乾燥機の売り上げはそれほど多くは有りません。
(乾燥のみ利用の売上は全体の30〜40%程度と推測します)
(年間の雨天日数を調べれば分かるでしょうが、夜間のみの雨天日
はコインランドリーとしては晴天日と同じです。
午前9時頃から午後3時頃までの天気が重要です。)

当店では機械代を差し引いた1台当たりの粗利で見れば32Kg洗濯機
が一番なのです。
しかも近年のガス価格の上昇を考えれば、洗濯主体の構成に
する必要が有ると考えます。
しかし洗濯機の価格は高いですので、果たして投資回収できるのか
は別の問題です。

洗濯機4台程度(洗乾含む)乾燥機8〜10台、の様な構成は
長野県の中南信地区では?でしょうね。

上伊那地区の状況


コインランドリーは人口1万人当たり1店舗が限界で有りまして既に、
駒ヶ根市、伊那市、箕輪町、南箕輪村がそれを超えています。

08年5月現在
伊那市−10店 (07年新規1店、閉店1店
           (08年新規1店,閉店2店
南箕輪村−4店(07年閉店1店
          (08年 閉店2店)
箕輪町−3店(08年10月新規1店・南箕輪村との境)
辰野町−2店(1店舗は箕輪町との境)

箕輪町に大型スーパーが今年オープンしましたが、、その場所にコインランドリーを
とのプランが有りました。
しかしその場所は商圏人口が少ないですし南箕輪村ですが直線距離で1Km以内に
2店舗コインランドリーが既に有.る状況でした。
結局その話は立ち消えになったのですが、そのスーパー横にコインランドリーが
10月にオープンしました。

見込み有る場所でしたら、当社が出店しますが・・・・・。


閉店する店舗が昨年より増えて来ています。
既にリース或いは償却終了の店舗ですが、機械はまだ使えるのですから
継続しても仕方ないほどの売り上げと考えるのが妥当かと思います。


当社は14年前にコインランドリー事業を始めましたが、同業者が無い中手探りで
始めた当時と異なり、今はいくらでも情報が得られるのですからお金は大事に
使いたいですね。
大型コインランドリーとしては初期の頃から始めましたので、既に投資回収済みです。

*何故当社がコインランドリーの展開を休止したかと言いますと、月平均売上げ
 60万以上見込める地域が無くなったからです。
 (もっとも60万程度の売上ではやらない方が良いです)

当ホームページをお読みになったり、又直接聞きに来られてその結果中止
された方もいらっしゃいます。

注意) 長野県等湿度の低い内陸部では乾燥機主体の機器構成では
     経営が成り立ちません。(乾燥機の利用度は他地域より低い)

     いかに洗濯機を継続して利用して頂けるお客様を獲得するか
     にかかっています。

 

最近の話題

1.某大手機械メーカーが某大手スーパーと提携してスーパー駐車場に
  コインランドリーを設置。
  
  *勝手な論評
    高額な地代を払って採算が合うのでしょうか?
    お客様はスーパーに買い物に来店した時、そこにコインランドリーが
    有ったからついでにコインランドリーを利用するのでしょうか?
    コインランドリーを利用して待っている間に買い物をすると考えるのが
     妥当でしょう。

    どちらが主で有り従で有るかを考えれば良いかと思います。
     
    コインランドリーは商業施設です。
     しかしスーパー等の商業施設とは根本的に利用方法が異なると考えます。
     ご自身がコインランドリーを利用する時、どの場所に有れば便利かを考えれば
     良いかと思います。


    後日談
    当初長野県内でスーパー駐車場にて展開していた業者は、新規展開中止となった
     らしいです。
     そうしましたら県外販売業者が新聞で新規出店募集広告を出していました。

      
2.某新聞第一面に「某石油メーカーが系列スタンドの跡地の有効利用に
  コインランドリーを展開。」
   
 10数年前から小企業が展開するフランチャイズ、ボランタリーチェーン
 が数々の問題から衰退しつつ有る中、今度は大企業が展開する時代と
 なりつつ有ります。
 しかし・・・・
 実際にコインランドリーの経営を行うのは、地元企業で有りまして
 従前と何ら変わりは有りません。

 全国のコインランドリーの50%以上が赤字経営と言われている中で
 撤退、廃業、倒産、夜逃げ、等残念ながら後を絶ちません。
 売る側(機器の)の論理のみでコインランドリーが展開されている現状を
 これからコインランドリーの経営を考えている方に警鐘を鳴らします。

 又現在中古機器が以前より多く出回っていますが、何故かお分かりに
 なりますか?

 コインランドリー開業をお考えの方へアドバイス

1.販売元のパンフレット等に記載された売上予測或いは収益予測は
  絶対に信用しないこと。
  もっとも「予測」の文字は使わず「例」と記載されて事も有ります。
  又収益予測の支出欄の項目をチェックして抜けている項目が無いか
  チェックしましょう。
  パンフレットに記載された収益予測は「希望値」と思ってください。
  (上下水道、ガス、電気代等の経費は地域によって異なりますが
  売上げの20〜30%と考えてください。

  その他の経費としては
  地代又は家賃・機械償却又はリース料・修理費・警備費・清掃費・
  広告宣伝費・その他
  消費税課税業者は消費税にも注意して下さい。(売上げは内税)
  
2.売上げ予測
  コインランドリーの売上げ予測など不可能に近いと思ってください。
  実際に出店してみないと分からないのが実状です。
  又予測と例え月5万、10万違っただけでも累積するとかなりの金額
  となります。

  売上げ計算丸秘テクニック
   機器構成で異なりますのでひとつの例として考えて下さい。
    (洗濯機8台、乾燥機10台のモデルです)
     洗濯機の1回転の合計金額算定
     洗濯機8台としてその利用料金合計6,000円
     1日平均2回転として12,000円
     1ヶ月30日として360,000円
     乾燥機(10台)は洗濯機の1.2倍として43万円/月
     合計79万円/月、年間948万円の売上げとなります。
     では果たしてこれで採算が合うかと言えば
     リース料支払期間中はちょっと不足しますが延べ10年間
     として考えれば利益は出ます。
     要するに洗濯機の回転数で全体の売上げ予測計算が
     できます。
     但し洗濯機台数の少ない店舗は回転数は多少多く
     多い店舗は回転数が少ない傾向とはなります。
     しかしながら、1日4〜5回転等とはなる確率は大変低い
     ですのでそんな甘い夢は見ないことです。
     それに洗濯機の回転数2回転/日以下の店舗が多い事
     をお忘れ無く。
     

     なおこれは長野県等の湿度の低い内陸部で適用できる
     計算方法であります。
     ご注意
     長野県では乾燥機より洗濯機の利用度を高める事を
     考えませんと売上げは伸びません。
     11年間で乾燥機が数日間フル回転したのはたったの
     3回だけです。
     
     乾燥機はサービスと考え、洗濯機をいかに利用して
     頂くかを考えることが重要です。
     ガス代を惜しんで、乾燥機の設定温度を低くする事は
     絶対にやってはなりません。
     (そのような店舗が多いことは確かですが・・)

     
3.失敗しない開業例としては
  a.自分の土地で有ること。
  b.全額自己資金(余裕資金)か、50%以上自己資金で有ること。
  これならば例え売上げが少なくても投資回収期間が長くなるだけ
  ですので安全です。

4.失敗する例
  a.家賃,地代が売上げに対して高い。
    (家賃ならば売上げの20%以内、地代は7%以内)
    機械償却又はリースはいずれ無くなりますが、家賃,地代は
    営業している限り支払わなければなりません。 
  
  b無人店舗だから管理も簡単と軽く考えて始めた方の多くは
   失敗しています。
   管理が行き届かない店舗にお客様が来店して頂けるかどうか
   考えればお分かり頂けると思います。
  
  c立地
   一等地で無くても良いですが、商圏人口1.5万から2万人以上
   なければ初めから見込み有りません。
   商圏範囲は半径2〜3Kmですが、川や広い道路等で分断されて
   いる場合は注意しましょう。

5.競合店
  自店が出店した時は競合店が無くても、その後現れた時の事を
  想定しましょう。
  先に償却やリースが終了した方が勝ちです。
  そうなれば期間を定めて料金引き下げ等によって対抗出来ます。
  極端な事を言えば、料金を半額にしてそれを半年続ければ
  競合店に対抗できます。

  *競合店が有る場合、大型店で無ければお客様にご来店頂けない
    しかし経費はかかる。
    小型店は経費がかからないが売上げは伸びない。
    ここがコインランドリー経営の難しい所ですが
    その点のノウハウは蓄積して有ります。  

6.最近ICカードによるプリペイドシステム等を導入する店舗が
  有りますが、その導入コストを考えた時、お客様、店舗側に
  果たしてどれほどのメリットが有るのでしょうか?
  それにコストをかけるより、利用料金をより安く設定した方が
  お客様に喜ばれるのではと考えます。
  ICカードシステムを導入して、乾燥機利用料金を
  8分/100円(13Kg)などと高い料金設定では本末転倒です。
  (乾燥機利用料金は10分/100円〜12分/100円が普通です)
 
当社がコインランドリー事業を始めて早14年経過致しました。
長野県ではいち早く大型コインランドリーを展開致しましたが
正直な所、先行者利益を享受させて頂きました。
(但し不採算店の伊那店は5年前に撤退しました。)
しかしこれからコインランドリー事業をお考え方に言いたいのは
「今からでは遅すぎませんか?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
参考 日経ビジネス2001年 5/7日号でのフランチャイズ格付け
しゃぼんはボランタリーチェーンの為評価対象になっておりませんが
他のフランチャイズの評価です

本部収益力  D  (最高A 最低E)
店舗力      D
SV体制    C
商品収益性  D
安全力     D

総合格付け  E+ (最高AAA 最低 E−)
商品収益性と安全力はコインランドリーすべてに共通すると思います。

top