コインランドー開業の手引き

既に他人にお勧めできる商売で有りませんので
内容は
手引きとは言えません。

ブログです

最近のコインランドリー業界の状態はもう滅茶苦茶と言っても
良いほどになって来ましたね。

常識的に考えてコインランドリーが儲かるのでしたら
1)既存店のオーナーが次々と新たに店舗を作ります。
2)機器販売・設置業者が直営で行います。

経費分の売上がやっとの店舗が続出している現実を
見て下さいね。

所で現状は
既存店売上は不況と店舗過剰により全国的に右肩下がり。
そんな状況の中でも新規の店舗が次から次へと出来るのですから
呆れるばかりです。
不況の中で経営拡大にと手軽に始められるコインランドリーを選んだ
オーナー。
又コインランドリー機器を売り続けないと存続できないメーカーや販社。

行き着く先は?

不況の時、新規事業を始める事は大変リスクが高いのですよ。
もがけばもがくほど深みにはまります。
新規事業は好況の時に始めるものだと思いますがいかがですか?


長野県内でも20数年前弊社を含めて店舗展開を始めて複数店舗を
経営する企業がいくつか有りましたが、そのほとんどが3店舗程度で
以降の店舗展開を中止しました。
中止した理由は今後競争が激化して、儲かる商売では無くなると
考えたからです。
実際その通りになっていますね。

当時、月間売上100万円を想定しての店舗作りでしたが、今や
それほどの売上を見込める地域は無いに等しいです。
最近のコインランドリーは始めから低い売上を見込んで、機器の
投資額を抑えて台数の少ない店舗になっています。
しかしここで重要なことはお客様が、機器台数の多い店と少ない店
どちらを選ぶかと言うことです。
答えは明白ですね。

投資額を少なくすると損益分岐点は確かに低くなりますが機器台数が
少ない事により利用効率が低下して売上額がより少なくなってしまいます。
(客商売は一時期に来客が集中します)
コインランドリーの中身はそれほど変化していませんので昔の店舗と
今の店舗と大きな違いは有りません。
ですから後からの店舗の方が有利となる訳でも無く、お客様も多少
分散しますのでより少ない売上から始まる事になります。
それは投資回収(投資回収できる売上が有るとして)がより長くなってしまう
事につながりますね。

今更新品の機器を購入して果たして採算が合うのでしょうか?
先行店は既にリース又は返済が終了していますので、機器を
入れ替えるか増設しています。
当店は再リースも終了して買い取りそして新たに洗濯乾燥機を
導入しています。(洗濯乾燥機もリース終了)
リースが終了している機器は料金値下げ余地が有りますが、これは
競合店との競争時の為に温存しています。

コインランドリー業が良かったのは20年以上前の話でして、今更
新品の機器を買って採算が合う確率は非常に低いです。
もし弊社が次の新店舗を作るとしても、程度の良い中古機で行う
事でしょうが、今更リスクを負うつもりは無く、既存店のリニューアルを
しながら継続する予定です。

とにかく飽和状態の市場に新規参入する事そのものが経営センスの
無さを露呈していると言っても過言では無いでしょう。
どんな勝算が有るのですか?
金を出せば誰でもできるのがコインランドリーで、それほどのノウハウも
有りません。
誰でもできるからいずれ店舗過剰、例え脱落組が有っても又新たな
店舗が出来る。
早い話永遠に店舗過剰でしょう。

コインランドリー業を始める事を検討したけれど、結局取りやめた例は
実際に始めた店舗数より多いのですよ。
何故ってお分かりですよね。

商売は認知されたらもう終わり、弊社が始めた頃は(平成6年)
「コインランドリー 何それ ? 商売になるの?」と言われた時代です。
その後”雨後の竹の子”の如くコインランドリーが何店も出来ましたが
20年以上存続した店舗はどの程度有るのでしょうか?
更に機器を入れ換え出来た店舗はどの程度有るでしょうか?

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