コインランドー開業の手引き
最近のコインランドリー業界の状態はもう滅茶苦茶と言っても
良いほどになって来ました。

常識的に考えてコインランドリーが儲かるのでしたら
1)既存店のオーナーが次々と新たに店舗を作ります。
2)機器販売・設置業者が直営で行います。

経費分の売上がやっとの店舗が続出している現実を
見て下さいね。

参考までに2ちゃんねる掲示板を見るのも良いかも。

所で現状は
既存店売上は不況と競争激化より全国的に右肩下がり。
そんな状況の中でも新規の店舗が次から次へと出来るのですから
何とも言いようが有りません。
不況の中で経営拡大にと手軽に始められるコインランドリーを選んだ
オーナー。
又コインランドリー機器を売り続けないと存続できないメーカーや販社。

行き着く先は?

不況の時、新規事業を始める事は大変リスクが高いのですよ。
もがけばもがくほど深みにはまります。
新規事業は好況の時にやるものだと思います。

長野県内でも10数年前弊社を含めて店舗展開を始めて複数店舗を
経営する企業がいくつか有りましたが、そのほとんどが3店舗程度で
以降の店舗展開を中止しました。
中止した理由は今後競争が激化して、儲かる商売では無くなると
考えたからです。
その考えは当たっていましたね。
当時、月間売上100万円を想定しての店舗作りでしたが、今や
それほどの売上を見込める地域は無いに等しいです。
最近のコインランドリーは始めから低い売上を見込んで、機器の
投資額を抑えて台数の少ない店舗になっています。
しかしここで重要なことはお客様が、機器台数の多い店と少ない店
どちらを選ぶかと言うことです。
答えは明白ですね。

投資額を少なくすると損益分岐点は確かに低くなりますが機器台数が
少ない事により利用効率が低下して売上額がより少なくなってしまいます。
(客商売は一時期に来客が集中します)
コインランドリーの中身はそれほど変化していませんので昔の店舗と
今の店舗と大きな違いは有りません。
ですから後からの店舗の方が有利となる訳でも無く、お客様も多少
分散しますのでより少ない売上から始まる事になります。
それは投資回収(投資回収できる売上が有るとして)がより長くなってしまう
事につながりますね。

今更新品の機器を購入して果たして採算が合うのでしょうか?
先行店は既にリース又は返済が終了していますので、機器を
入れ替えるか増設していますが、当店は再リースも終了して買い取り
そして新たに洗濯乾燥機を導入しています。
リースが終了している機器は料金値下げ余地が有りますが、これは
競合店との競争時の為に温存しています。

コインランドリー業が良かったのは10年以上前の話でして、今更
新品の機器を買って採算が合う確率は宝くじに当たる様なものです。
もし弊社が次の新店舗を作るとしても、程度の良い中古機で行う
事でしょうが、今更リスクを負うつもりは無く、既存店のリニューアルを
しながら継続する予定です。

とにかく飽和状態の市場に新規参入する事そのものが経営センスの
無さを露呈していると言っても過言では無いでしょう。
商売は認知されたらもう終わり、弊社が始めた頃は
「コインランドリー 何それ ? 商売になるの?」と言われた時代です。
その後”雨後の竹の子”の如くコインランドリーが何店も出来ましたが
10年以上存続した店舗はどの程度有るのでしょうか?


上伊那地区の状況


コインランドリーは人口1万人当たり1店舗が限界です。

09年11月現在
伊那市−10店 (07年新規1店、閉店1店)
           (08年新規1店,閉店2店)
           (09年新規1店)

南箕輪村−4店(07年閉店1店)
          (08年 閉店2店)
箕輪町−4店(08年10月新規1店・南箕輪村との境)
         (10年4月新規1店)
辰野町−2店(1店舗は箕輪町との境)
(閉店したお店が07年以降7店舗有ります)

当社は16年前にコインランドリー事業を始めましたが、同業者が無い中手探りで
始めた当時と異なり、今はいくらでも情報が得られるのですからお金は大事に
使いたいですね。
大型コインランドリーとしては初期の頃から始めましたので、既に投資回収済みです。

*何故当社がコインランドリーの展開を休止したかと言いますと、月平均売上げ
 60万以上見込める地域が無くなったからです。
 (もっとも60万程度の売上ではやらない方が良いですよね)

当ホームページをお読みになったり、又直接聞きに来られてその結果中止
された方もいらっしゃいます。

注意) 長野県等湿度の低い内陸部では乾燥機主体の機器構成では
     経営が成り立ちません。(乾燥機の利用度は他地域より低い)
     いかに洗濯機を継続して利用して頂けるお客様を獲得するか
     にかかっています。

 


 コインランドリー開業をお考えの方へアドバイス

1.販売元のパンフレット等に記載された売上予測或いは収益予測は
  絶対に信用しないこと。
  もっとも「予測」の文字は使わず「例」と記載されて事も有ります。
  又収益予測の支出欄の項目をチェックして抜けている項目が無いか
  チェックしましょう。
  パンフレットに記載された収益予測は「希望値」と思ってください。
  (上下水道、ガス、電気代等の経費は地域によって異なりますが
  売上げの20〜30%と考えてください。

  その他の経費としては
  地代又は家賃・機械償却又はリース料・修理費・警備費・清掃費・
  広告宣伝費・その他
  消費税課税業者は消費税にも注意して下さい。(売上げは内税)
  
2.売上げ予測
  コインランドリーの売上げ予測など不可能に近いと思ってください。
  実際に出店してみないと分からないのが実状です。
  又予測と例え月5万、10万違っただけでも累積するとかなりの金額
  となります。

  売上げ計算丸秘テクニック
   機器構成で異なりますのでひとつの例として考えて下さい。
    (洗濯機8台、乾燥機10台のモデルです)
     洗濯機の1回転の合計金額算定
     洗濯機8台としてその利用料金合計6,000円
     1日平均2回転として12,000円
     1ヶ月30日として360,000円
     乾燥機(10台)は洗濯機の1.2倍として43万円/月
     合計79万円/月、年間948万円の売上げとなります。
     では果たしてこれで採算が合うかと言えば
     リース料支払期間中はちょっと不足しますが延べ10年間
     として考えれば利益は出ます。
     要するに洗濯機の回転数で全体の売上げ予測計算が
     できます。
     但し洗濯機台数の少ない店舗は回転数は多少多く
     多い店舗は回転数が少ない傾向とはなります。
     しかしながら、1日4〜5回転等とはなる確率は大変低い
     ですのでそんな甘い夢は見ないことです。
     それに洗濯機の回転数2回転/日以下の店舗が多い事
     をお忘れ無く。
     

     なおこれは長野県等の湿度の低い内陸部で適用できる
     計算方法であります。
     ご注意
     長野県では乾燥機より洗濯機の利用度を高める事を
     考えませんと売上げは伸びません。
     11年間で乾燥機が数日間フル回転したのはたったの
     3回だけです。
     
     乾燥機はサービスと考え、洗濯機をいかに利用して
     頂くかを考えることが重要です。
     ガス代を惜しんで、乾燥機の設定温度を低くする事は
     絶対にやってはなりません。
     (そのような店舗が多いことは確かですが・・)

     
3.失敗しない開業例としては
  a.自分の土地で有ること。
   
  b.全額自己資金(余裕資金)か、50%以上自己資金で有ること。
  これならば例え売上げが少なくても投資回収期間が長くなるだけ
  ですので安全です。

4.失敗する例
  a.家賃,地代が売上げに対して高い。
    (家賃ならば売上げの20%以内、地代は7%以内)
    機械償却又はリースはいずれ無くなりますが、家賃,地代は
    営業している限り支払わなければなりません。 
   
  b.無人店舗だから管理も簡単と軽く考えて始めた方の多くは
   失敗しています。
   管理が行き届かない店舗にお客様が来店して頂けるかどうか
   考えればお分かり頂けると思います。
  
  c.立地
   一等地で無くても良いですが、商圏人口1.5万から2万人以上
   なければ初めから見込み有りません。
   商圏範囲は半径2〜3Kmですが、川や広い道路等で分断されて
   いる場合は注意しましょう。

5.競合店
  自店が出店した時は競合店が無くても、その後現れた時の事を
  想定しましょう。
  先に償却やリースが終了した方が勝ちです。
  そうなれば期間を定めて料金引き下げ等によって対抗出来ます。
  極端な事を言えば、料金を半額にしてそれを半年続ければ
  競合店に対抗できます。
  
  *競合店が有る場合、大型店で無ければお客様にご来店頂けない
    しかし経費はかかる。
    小型店は経費がかからないが売上げは伸びない。
    ここがコインランドリー経営の難しい所ですが
    その点のノウハウは蓄積して有ります。  

6.最近ICカードによるプリペイドシステム等を導入する店舗が
  有りますが、その導入コストを考えた時、お客様、店舗側に
  果たしてどれほどのメリットが有るのでしょうか?
  それにコストをかけるより、利用料金をより安く設定した方が
  お客様に喜ばれるのではと考えます。
  
 
当社がコインランドリー事業を始めて早16年経過致しました。
長野県ではいち早く大型コインランドリーを展開致しましたが
正直な所、先行者利益を享受させて頂きました。
(但し不採算店の伊那店は8年前に撤退しました。)
しかしこれからコインランドリー事業をお考え方に言いたいのは
「今からでは遅すぎませんか?」

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参考 日経ビジネス2001年 5/7日号でのフランチャイズ格付け
しゃぼんはボランタリーチェーンの為評価対象になっておりませんが
他のフランチャイズの評価です

本部収益力  D  (最高A 最低E)
店舗力      D
SV体制    C
商品収益性  D
安全力     D

総合格付け  E+ (最高AAA 最低 E−)
商品収益性と安全力はコインランドリーすべてに共通すると思います。

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